「スタディングで税理士試験に合格するのは本当に可能?」「大手予備校に比べて安いけれど、その分、合格率が低いのでは?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。スタディングは比較的新しいオンライン学習プラットフォームですが、その価格と効果について詳しく見てみましょう。
実際、スタディングの受講生の中で、会計科目を受験した人の5%以上が合格を果たしています。このデータは、合格体験談を基に集計されたもので、スタディングの効果を示唆しています。つまり、特に会計科目においては、スタディングを利用して十分に合格を目指せることがわかります。
では、スタディングの評判はどうでしょうか。多くのユーザーが、その価格の手頃さと充実した教材を高く評価しています。テキストや問題集、講義、模擬試験が含まれており、これらの質の高さが独学と比較しても優れているとの声があります。この記事では、税理士がスタディングの使用経験に基づき解説し、実際に受講している人のアンケート結果も紹介しています。
さて、税理士試験の勉強をスタディングで始めようと考えている方にとって、次の疑問が浮かぶかもしれません。「スタディングを活用して実際に合格するにはどうしたらいいのか?」と。高価な大手予備校に頼らずとも、スタディングの効果的な使用方法を理解し、計画的に学習を進めることで、税理士試験の合格は十分に目指せると言えるでしょう。
スタディングでは税理士試験に受からないと思う理由
「スタディングで税理士試験に合格できるのか」という疑問をお持ちの方は少なくありません。特に、その低価格が気になる点です。スタディングの簿財セットは、業界大手の約5分の1の価格で提供されています。これほど低価格である理由は、店舗を持たないオンライン運営のため、家賃や人件費を削減できるからです。大手学校と比べ、運営コストの大幅な削減が可能となっています。
しかし、価格が安いと、「内容が劣るのでは?」との懸念も生まれます。スタディングはオンライン講座に特化しており、講師と教材への投資を重視しています。一方で、大手学校は通学型のライブ講義が主流で、講師によって品質にばらつきがあることも事実です。
「法人税法」や「相続税法」など、初学者にとって難しい科目があり、より簡単な「所得税法」の追加を望む声もあります。しかしながら、スタディングは受講者数が多い上位6科目のみを提供しており、市場ニーズに基づいています。
スタディング税理士講座では、一部のコースで講師への質問が可能です。しかし、特に税法科目における質問機会の不足は、疑問点が多い受験生にとっては難点です。また、記述式試験対策としてのアウトプット教材が限られていることも、「スタディングでは税理士試験に受からない」という噂の一因となっています。
スタディングは税理士講座に関して、合格者数や合格率の公開がないため、実績に関する不透明さがあります。これは、2017年頃から始まった比較的新しい事業であるため、ノウハウが十分でない可能性も考えられます。
また、低価格でありながら、オンラインの学習形式に不慣れな受験生にとっては、習慣化や効率的な学習が難しい場合もあります。さらに、税理士試験自体の難易度の高さも、合格のハードルを高めています。
私自身、大原とTACのダブルスクールを経験しましたが、講師の質や教え方にばらつきがあることを感じました。この点、通信講座では、全国どこからでも同一の高品質な授業を受けることができる利点があります。
スタディング税理士講座の合格率
「スタディングで税理士試験に本当に合格できるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。特に、スタディングのコストパフォーマンスの高さに注目が集まりますが、その実績はどうなのでしょうか。ここでは、スタディングの科目別合格者数とその背景を徹底調査します。
スタディングの公式サイトに掲載されている合格体験記から、科目ごとの合格者数を集計しました。合格体験記の投稿者は1万円のお祝い金を受け取ることができるため、多くの合格者が体験記を投稿しています。しかし、体験記を投稿しない合格者もいるため、実際の合格者数はもっと多い可能性があります。
2022年のデータでは、簿記論の合格者は全体の6.6%、財務諸表論は9.3%を占めました。これらの科目の合格者数は年々増加しており、特に2022年はスタディングが税理士試験講座として広く認知されたことが伺えます。特に財務諸表論の合格者は、全体の10%近くに迫る勢いです。
しかし、税法科目については、合格者の割合が1%以下と低い傾向が見られます。これは、スタディングが税法科目に弱いことを示唆しています。実際、国税徴収法を除く他の税法科目では、スタディングの合格者は全体のわずかな割合にとどまっています。
2024年1月7日現在、スタディングのサイトには970人の合格体験談が掲載されていますが、これらは全合格者の一部に過ぎません。スタディングはオンライン講座の性質上、全合格者からの報告を受けていないため、具体的な合格率は公表されていません。
これらの情報を基に、スタディングでの税理士試験合格の可能性を考える際、次のポイントが重要です:
- スタディングは特に簿記論と財務諸表論の合格者数が増加傾向にある。
- 会計科目では一定の合格実績があるが、税法科目では合格者が少ない。
- 具体的な合格率は公表されておらず、全体像を把握するのは難しい。
以上の点を踏まえると、「スタディングでは税理士試験に受からない」という懸念が生じるのも理解できます。特に税法科目においては、スタディングの教材やサポートだけで十分な準備ができるかどうかが疑問視されているようです。